「ウォシュレットが壊れたけど、賃貸だから勝手に直していいのか分からない」
「修理代は自分が払うの?大家さんが払うの?」
賃貸の部屋でウォシュレットが故障すると、持ち家とは違う悩みが出てきます。慌てて自分で修理業者を呼んでしまうと、本来は払わなくてよい修理代を自分で負担することになりかねません。
この記事では、水まわり商品の開発に携わってきた筆者が、壊れたときにまずやることと、修理代を誰が払うかの考え方を、民法のルールも交えて解説します。
※この記事では、大家さんや管理会社をまとめて「貸主」と呼びます。
※「ウォシュレット」はTOTO株式会社、「シャワートイレ」は株式会社LIXILの登録商標です。本記事では便宜上、温水洗浄便座全般を「ウォシュレット」と表記しています。
結論:まず管理会社か大家さんに連絡。修理代は「誰のものか」と「壊れた原因」で決まる
賃貸のウォシュレットが壊れたら、自分で修理業者を呼ぶ前に、まず管理会社か大家さんに連絡しましょう。連絡は入居者の義務でもあります。
修理代を誰が払うかは、そのウォシュレットが誰の物か、そしてなぜ壊れたかで決まります。

壊れたときにまずやること
賃貸のウォシュレットが壊れたとき、最初の動き方で「修理代を誰が払うか」が変わることがあります。慌てて自分で修理業者を呼ぶ前に、次の順番で進めてください。
- 水漏れや焦げ臭さがあれば、止水栓を閉めて電源プラグを抜く
- 症状を記録する
- 管理会社か大家さんに連絡する
- 指示を待つ(自分で修理を手配しない)
① 水漏れ・焦げ臭さがあれば、止水栓を閉めて電源プラグを抜く
床に水が広がっている、本体から水がポタポタ落ちている、焦げ臭いにおいがする。こうした場合は、連絡より先に安全を確保します。
- 水漏れしているとき:止水栓を閉めて、ウォシュレットへの給水を止めます。止水栓は、便器の横や後ろの壁・床から出ており、マイナスドライバーかハンドルで回して閉めます。
- 焦げ臭い・煙が出ているとき:すぐに使用をやめ、電源プラグを抜きます。
ウォシュレットは水と電気を同時に使う製品です。プラグやコンセントのまわりが濡れているときは、濡れた手で触らないでください。プラグに触れるのが不安なら、分電盤でトイレの回路のブレーカーを切る方法もあります。
水漏れの場所の見分け方や応急処置は、こちらの記事で詳しく解説しています。
ウォシュレットの水漏れは自分で修理できる?|元開発者が解説
② 症状を記録する
連絡の前に、状況をメモと写真で残しておきましょう。管理会社とのやり取りがスムーズになるだけでなく、「入居者が壊したのではなく、使っているうちに故障した」と説明する材料にもなります。
記録しておきたいのは次の内容です。
- いつから:「〇月〇日の朝から」「数日前から少しずつ」など
- 何が起きているか:「温水が出ない」「ノズルが出てこない」「本体の下から水が漏れる」など
- ランプの点滅やエラー表示:機種によっては、操作部や本体のランプで異常を知らせます
- 写真・動画:水漏れの箇所、ランプの状態、異音がするなら音も入れて動画で
- 品番:本体の側面や裏側に貼られたシール(銘板)に書かれています
品番が分かると、管理会社や修理業者が部品の手配や修理と交換のどちらにするかを判断しやすくなります。
③ 管理会社か大家さんに連絡する
記録ができたら、管理会社(管理会社がなければ大家さん)に連絡します。
実は、この連絡は入居者の義務です。民法615条では、借りている部屋や設備に修理が必要になったとき、入居者は遅れることなく貸主に知らせなければならないと定められています(貸主がすでに知っている場合を除く)。
連絡を後回しにして被害が広がると、たとえば水漏れが床や下の階にまで及んだ場合、その広がった分の責任を入居者が問われる可能性があります。「様子を見よう」と放置せず、早めに連絡しましょう。
連絡のときのポイントは次のとおりです。
- ②で記録した内容を、そのまま伝える
- 電話で連絡した場合も、あとでメールや管理会社のアプリなど文字で残る形でも送っておく
あわせて、手元の賃貸借契約書も確認しておくと安心です。ウォシュレットが「設備」として扱われているかで、話の進み方が変わることがあります(詳しくは次の章で解説します)。
④ 指示を待つ(自分で修理を手配しない)
連絡したら、管理会社や大家さんの指示を待ちます。多くの場合、管理会社が提携している業者を手配するか、対応方法を案内してくれます。
ここでやってはいけないのが、連絡する前に自分で修理業者を呼んで直してしまうことです。
貸主の設備であるウォシュレットの修理は、原則として貸主が行います(民法606条)。入居者が勝手に業者を手配すると、次のようなトラブルになることがあります。
- 「その修理は必要なかった」「費用が相場より高い」として、費用を払ってもらえない
- 貸主の手配であれば保証や保険で直せたものに、余計な費用がかかってしまう
民法では、入居者が貸主に知らせたのに相当の期間内に修理してもらえないときや、急ぐ事情があるときは、入居者が自分で修理できるとされています(民法607条の2)。ただし、これはあくまで先に連絡することが前提です。まずは連絡し、返事を待つのが基本だと考えてください。
修理代は誰が払う?4つのケース
賃貸のウォシュレットが壊れたとき、修理代を誰が払うかは、主に次の2点で決まります。
- そのウォシュレットが誰の物か:部屋の設備か、前の入居者の残置物か、自分で取り付けた物か
- なぜ壊れたか:使っているうちに自然に壊れたのか、入居者の不注意で壊したのか
この組み合わせで、よくあるケースを4つに分けて見ていきます。
| ケース | 修理代を払う人(原則) |
|---|---|
| ① 設備のウォシュレットが、普通に使っていて壊れた | 貸主 |
| ② 入居者の不注意・誤った使い方で壊れた | 入居者 |
| ③ 前の入居者の残置物が壊れた | 入居者(撤去交換は貸主と相談) |
| ④ 自分で取り付けたウォシュレットが壊れた | 入居者 |
※実際の負担は、契約書の内容や壊れた原因によって変わります。
① 設備のウォシュレットが、普通に使っていて壊れた → 貸主が負担
入居したときから付いていて、契約書や重要事項説明書で設備として扱われているウォシュレットが、普通に使っていて壊れた場合です。
この場合の修理代は、原則として貸主の負担です。民法606条では、貸主は部屋や設備を使える状態に保つため、必要な修理をする義務があると定められています。
ウォシュレットは電気部品や水まわりの部品を使った製品なので、長く使えばどうしても劣化します。一般に、次のような症状は経年劣化による故障であることが多いです。
- 温水が出ない、ぬるい
- ノズルが出てこない、戻らない
- 本体の内部から水が漏れる
こうした故障は、入居者の責任ではない可能性が高いので、貸主の負担で修理してもらえることが多いです。
② 入居者の不注意・誤った使い方で壊れた → 入居者が負担
設備のウォシュレットでも、入居者の不注意や誤った使い方で壊れた場合は、修理代は入居者の負担になるのが原則です。
民法606条には、「入居者のせいで修理が必要になったときは、貸主に修理の義務はない」という例外があります。また、入居者は借りている物を注意して使う義務(善管注意義務)を負っています。
入居者の負担になりやすい例は、次のとおりです。
- 便座や便ふたの上に立って、割ってしまった
- 物を落として、本体や操作部を割ってしまった
- 取扱説明書で使用を禁止されている洗剤や薬品で掃除をして、部品を傷めてしまった
- 寒冷地で、取扱説明書にある凍結防止の対策をせず、凍結で壊してしまった
一方で、「普通に使っていたのに壊れた」のか「不注意で壊した」のかは、はっきり分けられないこともあります。前の章で紹介したように、症状や使い方を記録して、正直に伝えることが大切です。
なお、加入している火災保険(家財保険)の補償に「借家人賠償責任」や「破損・汚損」が含まれていれば、修理代が補償されることがあります。補償の範囲は保険によって異なるので、保険会社や代理店に確認してみてください。
③ 前の入居者の残置物が壊れた → 原則として入居者が負担
契約書や重要事項説明書で、ウォシュレットが残置物とされている場合です。残置物とは、前の入居者が置いていった物を、貸主が撤去せずにそのまま残している物のことです。
残置物は貸主の設備ではないため、契約で「残置物の修理・交換は貸主が行わない」とされていることが多く、その場合、貸主に修理の義務はありません。
壊れたときの選択肢は、主に次の3つです。
- 自分の負担で修理する
- 貸主の許可を得て、自分で新しいウォシュレットに交換する
- 貸主に相談し、撤去や普通の便座への交換をお願いする(費用の負担を含め、対応は貸主との話し合いになります)
一方で、契約書や重要事項説明書のどこにも残置物と書かれていなければ、原則として①の設備として扱われます。「残置物だから直さない」と言われたら、どの書類にそう書かれているかを確認しましょう。
④ 自分で取り付けたウォシュレットが壊れた → 入居者が負担
入居後に、自分で購入して取り付けたウォシュレットが壊れた場合です。これは入居者の持ち物なので、修理代は入居者の負担です。
メーカーの保証期間内であれば、無料で修理してもらえることがあります。購入時の保証書やレシートを確認してみてください。
ただし、取り付けが原因で部屋の設備に被害が出た場合は注意が必要です。たとえば、取り付けがゆるくて水漏れし、床を傷めたときは、その修理代も入居者が負担することになりかねません。
また、退去するときは、自分で取り付けたウォシュレットを外して、もとの便座に戻すのが一般的です(原状回復)。外したもとの便座は、捨てずに保管しておきましょう。
賃貸でウォシュレットを取り付けるときの費用や注意点は、こちらの記事で解説しています。
賃貸にウォシュレットを取り付ける費用は?許可・工事・退去時の注意点|元開発者が解説
連絡する前に確認したい「故障に見えるけれど故障ではない」症状
ウォシュレットが動かないと「壊れた!」と思いがちですが、実は設定や使い方が原因で、故障ではないこともよくあります。管理会社に連絡して業者が来たのに、ただの電池切れだった……ということもあり得ます。
管理会社に連絡する前に、以下の表の項目を確認してみてください。
| 症状 | 考えられる原因 | 確認すること |
|---|---|---|
| 電源ランプが点灯しておらず、何も動かない | ・電源をオンにしていない ・電源プラグが抜けている ・プラグの漏電遮断が働いた ・コンセントに通電していない | ・電源をオンにする ・電源プラグを差しなおす ・プラグのリセットを押す ・ブレーカーを上げる |
| リモコンが反応しない | リモコンの電池切れ | リモコンの電池を交換する |
| 水が出ない | ・座り方が悪い ・止水栓が閉まっている ・断水 | ・深く座り直す ・止水栓を開ける ・断水がないか確認する |
| 水の勢いが弱い | ・水勢の設定が弱い ・給水フィルターの詰まり | ・水勢の設定を強くする ・給水フィルターを掃除する |
| お湯がぬるい・便座が冷たい | ・温度設定が低い ・節電機能が働いている ・タンクのお湯切れ ・便ふたが開けっぱなし | ・温度設定を高くする ・節電機能をオフにする ・しばらく待つ(貯湯式の場合) ・便ふたを閉める |
| ノズルを使う前後に水がポタポタ落ちる | ・正常な仕様の場合あり | ・ノズルを使ってしばらくすると止まるなら正常の場合あり |
| 動くときに音がする | ・正常な仕様の場合あり | ・以前より音が大きくなったりしていなければ正常の場合あり |
水が出ない・動かないときに確かめる順番と、それぞれの確かめ方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
[ウォシュレットの水が出ない・動かない原因|故障か確かめる順番を元開発者が解説]
ノズルを使う前後に水がポタポタ落ちるときの、正常と故障の見分け方はこちらの記事で解説しています。
[ウォシュレットのノズルから水漏れ・ポタポタ|正常か故障かの見分け方を元開発者が解説]
ノズルからガガガと音がするときの原因についてはこちらの記事で解説しています。
[ウォシュレットのノズルが「ガガガ」と鳴る原因|元開発者が構造から解説]
やってはいけないこと
賃貸のウォシュレットが壊れたとき、よかれと思ってやったことが、かえって入居者の負担を増やしてしまうことがあります。次の5つは避けてください。
| やってはいけないこと | 起こりうること |
|---|---|
| ① 連絡する前に自分で修理業者を呼ぶ | 修理代を払ってもらえないことがある |
| ② 自分で分解・修理する | 水漏れや漏電のおそれ 壊したとみなされ、修理代が入居者の負担になるおそれ |
| ③ 許可なく取り外す・新品に交換する | 貸主の設備を勝手に処分したことになる |
| ④ 壊れたまま使い続ける・放置する | 被害が広がった分の責任を問われるおそれ |
| ⑤ 故障を伝えないまま退去する | 退去時に入居者の責任を疑われるおそれ |
① 連絡する前に自分で修理業者を呼ぶ
設備のウォシュレットの修理は、原則として貸主が手配します。連絡する前に自分で業者を呼んで直してしまうと、修理代を払ってもらえないことがあります。
まずは管理会社か大家さんに連絡し、指示を待ちましょう。
② 自分で分解・修理する
ウォシュレットは、水と電気を同時に使う製品です。本体のカバーを開けて中を触ると、水漏れや漏電の原因になることがあります。
また、賃貸の設備を自分で分解してしまうと、「入居者のせいで壊れた」とみなされ、修理代が入居者の負担になるおそれがあります。
自分でやってよいのは、取扱説明書に載っている範囲の確認や手入れまで、と考えてください。
③ 許可なく取り外す・新品に交換する
「どうせ古いし、自分で新しいのを買って付け替えよう」と考える人もいるかもしれません。しかし、設備のウォシュレットは貸主の持ち物です。許可なく取り外したり捨てたりすると、貸主の物を勝手に処分したことになり、トラブルのもとになります。
自分で交換したい場合は、必ず事前に管理会社や大家さんの許可をもらいましょう。許可が出た場合でも、外した元の製品の扱いや、退去時に元に戻す必要があるかを確認しておくと安心です。
④ 壊れたまま使い続ける・放置する
まずやることの③で説明したとおり、入居者には連絡の義務があります。
⑤ 故障を伝えないまま退去する
「もうすぐ引っ越すから、黙っておこう」というのもおすすめできません。
退去のときに故障が見つかると、「いつ、なぜ壊れたのか」が分からず、入居者の使い方が原因ではないかと疑われることがあります。普通に使っていて壊れたのなら、本来は貸主の負担になる故障です。早めに伝えておけば、入居者の責任ではないことを説明しやすくなります。
壊れたことに気づいたら、退去の予定があってもなくても、その時点で連絡しておきましょう。
連絡しても修理してもらえないときはどうする?
管理会社や大家さんに連絡したのに、なかなか修理してもらえない。そんなときは不安になりますよね。
大切なのは、いきなり自分で修理業者を呼ぶのではなく、順番に手を打つことです。ここでは、入居者が取れる手順を4つのステップで紹介します。
① 修理してもらえない理由を確認する
まずは、なぜ修理してもらえないのかを確認しましょう。理由によって、次にやることが変わります。
| 言われたこと | 確認したいこと |
|---|---|
| 「残置物なので直さない」 | 契約書や重要事項説明書に、残置物と書かれているか |
| 「入居者の使い方が原因」 | どの点を根拠にそう判断したのか |
| 返事がない・「確認します」のまま | 連絡が担当者や大家さんに届いているか |
② 期限を決めて、文字で残る形で催促する
返事がないまま時間が過ぎている場合は、もう一度連絡します。このときは電話だけでなく、メールや管理会社のアプリなど文字で残る形で送りましょう。
〇月〇日にご連絡したトイレのウォシュレットの故障(温水が出ない)について、まだ修理の予定をうかがっていません。お手数ですが、〇月〇日までに対応のご予定をお知らせください。
「いつ連絡したか」「いつまでに返事がほしいか」を書いておくと、あとで「連絡したのに対応してもらえなかった」ことを示す記録になります。
③ それでも対応されないときは、自分で修理できる場合も
民法607条の2では、次のどちらかに当てはまるとき、入居者は自分で修理できると定められています。
- 貸主に修理が必要だと知らせたのに、相当の期間内に修理してもらえないとき
- 急いで直す必要がある事情があるとき(水漏れが止まらないなど)
そして、本来は貸主が払うべき修理代を入居者が立て替えた場合は、その費用を貸主に請求できます(民法608条)。
ただし、注意点もあります。
- 「相当の期間」は決まっていない:何日待てばよいかは、故障の内容や状況によって変わります。数日で自分で直してしまうと、「まだ相当の期間がたっていない」と言われるおそれがあります。
- 費用でもめることがある:貸主が「その金額は高すぎる」と言って、全額を払ってくれないこともあります。
そのため、自分で修理する前に、次のことをしておくと安心です。
- 修理業者から見積もりを取る
- 「〇月〇日までに対応がなければ、この見積もりで修理を依頼します」と、見積もりを添えて貸主に文字で伝える
- 修理したら、領収書と作業内容が分かる書類を保管し、修理代を請求する
それでも、自分で修理するかどうかは慎重に判断してください。迷うときは、次の④の相談先に一度相談するのがおすすめです。
④ 第三者に相談する
管理会社や大家さんとの話し合いがうまく進まないときは、第三者に相談してみましょう。
- 消費者ホットライン(188):電話すると、近くの消費生活センターなどの相談窓口につないでくれます。
- 自治体の住宅相談窓口:都道府県や市区町村によっては、賃貸住宅のトラブルの相談を受け付けています。
- 法テラス:法的なトラブルについて、相談窓口や制度を案内してくれます。
相談するときは、これまでに記録した症状や写真、連絡の履歴を手元に用意しておくと話が早く進みます。
修理ではなく交換になる場合の注意点
管理会社に連絡して業者に見てもらった結果、「修理ではなく交換になります」と言われることがあります。交換になったときに注意すべき点を見ていきます。
貸主が交換するとき、機種は選べる?
貸主の負担で交換する場合、どの機種にするかは、基本的に貸主が決めます。貸主の修理の義務は、設備を「使える状態」に戻すことなので、最新の高機能モデルにしてもらえるとは限りません。
それまでより機能が少ない機種になることもあります。たとえば、温風乾燥や脱臭がない機種です。
「自分で費用を足すので、いい機種にしたい」とき
「差額は自分が払うので、もっと機能の多い機種にしてほしい」と相談できる場合もあります。そのときは、次のことを文字で残る形で決めておくと、あとでもめずにすみます。
- 誰が、いくら払うのか
- 交換したウォシュレットは、貸主の設備になるのか、入居者の持ち物になるのか
- 退去するとき、そのまま置いていってよいのか、元に戻す必要があるのか
ウォシュレットの交換費用の目安は、こちらの記事でまとめています。
ウォシュレット(便座)のみ交換できる?費用は?|元開発者が解説 -本体の価格帯とグレードの違い
よくある質問
Q. 夜間や休日で、管理会社に連絡がつかないときは?
A. まずは契約書や入居時にもらった書類を確認してください。夜間・休日用の緊急連絡先(24時間対応の窓口など)が書かれていることがあります。連絡がつかない場合でも、水漏れがあるなら止水栓を閉めて電源プラグを抜き、メールや留守番電話などで故障のことを伝えておきましょう。
Q. 退去するときにウォシュレットが壊れていたら、敷金から修理代を引かれる?
A. 普通に使っていて壊れた場合(経年劣化)は、原則として入居者が元に戻す必要はありません(民法621条)。国土交通省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」でも、普通の使い方による劣化は貸主の負担とされています。ただし、入居者の不注意で壊した場合は負担を求められることがあります。壊れたら退去を待たず、その時点で連絡しておきましょう。
Q. 修理を待つあいだ、トイレは使える?
A. ウォシュレットの機能が使えなくても、便座として座れて水が流れるなら、トイレは使えることが多いです。ただし、ウォシュレットへの水は、トイレのタンクと同じ止水栓から枝分かれして送られていることが多いです。その場合、水漏れで止水栓を閉めるとタンクにも水がたまらなくなります。トイレを流すときは、バケツで便器に水を流し込むなどの工夫が必要です。
まとめ
賃貸のウォシュレットが壊れたときのポイントをおさらいします。
- 水漏れや焦げ臭さがあれば、止水栓を閉めて電源プラグを抜き、まず安全を確保する
- 症状を記録してから、管理会社か大家さんに連絡する(入居者の義務)
- 自分で修理業者を呼ばない。勝手に直すと、修理代を払ってもらえないことがある
- 修理代は「誰の物か」と「壊れた原因」で決まる。部屋の設備が普通に使っていて壊れたなら、原則として貸主の負担
- 連絡する前に、電池切れや止水栓の開け忘れなど、故障ではない原因もチェックする
迷ったときは、まず契約書を確認し、記録を残しながら管理会社や大家さんと相談しましょう。
※参考資料
「e-Gov法令検索 民法(2026年10月参照)」
「国土交通省 原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」
※この記事は、民法の条文と一般的な賃貸契約の考え方をもとにまとめたもので、法律の専門家による助言ではありません。実際の負担や対応は、契約内容や個別の事情によって異なります。判断に迷うときは、管理会社や消費生活センターなどに相談してください。


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