賃貸にウォシュレットを取り付ける費用は?許可・工事・退去時の注意点|元開発者が解説

賃貸物件で普通便座からウォシュレットにアップグレードする費用 交換・買い替え

「賃貸だけど、ウォシュレットを付けたい」 「取り付けにはいくらかかる?そもそも、勝手に付けていいの?」

ウォシュレットのない賃貸の部屋に住んでいると、こんな疑問が出てきます。本体を買って付けるだけ、と思いがちですが、賃貸では取り付けの許可や、退去するときに元に戻すことまで考えておかないと、あとで思わぬ費用がかかることがあります。

この記事では、水まわり商品の開発に携わってきた筆者が、賃貸でウォシュレットを取り付けるときの費用の目安と、取り付ける前に確認したいこと、退去するときの注意点を解説します。

※この記事では、大家さんや管理会社をまとめて「貸主」と呼びます。

※「ウォシュレット」はTOTO株式会社、「シャワートイレ」は株式会社LIXILの登録商標です。本記事では便宜上、温水洗浄便座全般を「ウォシュレット」と表記しています。

結論:費用は「本体代+取り付け費」。まず管理会社か大家さんの許可をもらう

賃貸でウォシュレットを取り付ける費用は、本体代+取り付け費です。自分の希望で取り付けるので、費用は原則として入居者の負担になります。

費用の項目目安ポイント
本体代1万〜10万円程度方式(貯湯式・瞬間式)や機能で大きく変わる
取り付け費自分で付ければ0円/業者なら7,000〜1万4,000円程度壁にリモコンを付けるタイプは高め
部材(分岐金具など)多くは本体に付属止水栓の取り替えが必要な場合は追加でかかる
退去時に外して元に戻す費用自分でやれば0円/業者なら7,000〜1万4,000円程度不注意で傷を付けてしまっていたら別に費用がかかる

合計費用の目安は、次のとおりです。

  • 自分で取り付ける場合:本体代だけ(1万円程度〜)
  • 業者に頼む場合:本体代+取り付け費(1万8,000円〜11万円程度)

※本体代・取り付け費は、くらしのマーケットの公開情報(2026年10月参照)による目安です。地域や業者、機種によって異なります。

ただし、費用の話より先に、管理会社か大家さんの許可をもらうことが大切です。賃貸のトイレは貸主の持ち物なので、無断で取り付けると、退去のときに元に戻す費用を求められるなど、トラブルのもとになります。

許可をもらったら、部屋のつくりで取り付けられるかを確認し(4つのチェックポイント)、自分で付けるか業者に頼むかを決めましょう。なお、貸主と相談して、部屋の設備として付けてもらえることもあります(よくある質問)。

取り付ける前に、管理会社か大家さんの許可をもらう

ウォシュレットを買う前に、まず管理会社か大家さんに「取り付けてもいいか」を確認しましょう。費用の話より先に、ここを押さえておくのが大切です。

なぜ許可がいるのか

賃貸の部屋のトイレは、貸主の持ち物です。ウォシュレットを取り付けるときは、もとの便座を外し、止水栓のまわりにも水を分けるための部品を付けます。つまり、貸主の設備に手を加えることになります。

賃貸物件で入居者が無断で手を加えるのは好ましくない、というのが一般的な考え方です。許可なく取り付けると、退去のときに元に戻す費用を求められたり、水漏れが起きたときに責任を問われたりと、トラブルのもとになりかねません。

なお、部屋にもともと付いているウォシュレットを自分で別の製品に替える場合も、同じように許可が必要です。こちらは故障の記事で解説しています。
[賃貸のウォシュレットが故障したらどうする? -やってはいけないこと-]

許可をもらうときに確認すること

許可をもらうときは、「付けていいか」だけでなく、次の3つも一緒に確認しておくと安心です。

  1. 取り付けを頼む業者に指定があるか:管理会社によっては、決まった業者に頼むように言われることがあります。
  2. 外した便座をどうするか:退去するときに元に戻すのが基本なので、外した便座は捨てずに保管しておきます。保管する場所がない場合は、その相談もしておきましょう。
  3. 退去するとき、外すのか、置いていってよいのか:元の便座に戻すよう求められることもあれば、そのまま置いていってよいと言われることもあります。置いていってよいと言われていないのに残していくと、元に戻す費用を求められることがあります。

費用は、自分の希望で取り付けるので、原則として入居者の負担です。貸主が費用を出してくれることは、基本的に期待しないほうがよいでしょう。

やり取りは、文字で残る形で

許可をもらったら、内容はメールなど文字で残る形にしておきましょう。電話や口頭だけだと、退去のときに「付けていいとは言っていない」「元に戻す約束だった」と、話が食い違うことがあります。

電話で相談した場合も、あとで「先ほどお電話でご相談した件ですが」と、許可をもらった内容と、上の3つの答えをメールで送っておくと確実です。

そもそも取り付けられる?4つのチェックポイント

許可をもらえても、部屋のつくりによっては、ウォシュレットを取り付けられなかったり、取り付けが難しかったりします。買う前に、次の4つを確認しておきましょう。

① トイレにコンセントがあるか

ウォシュレットは、便座を温めたりお湯を作ったりするために電気を使います。まず、便器の近くにコンセントがあるかを確認してください。あわせて、アース(接地)をつなぐ端子が付いているかも見ておきましょう。感電防止のため、ウォシュレットにアースを取ることが義務付けられています。

コンセントがない場合は、コンセントを新しく付ける電気工事が必要です。電気工事は資格を持った人しかできず、壁の中の配線にも手を加えるので、賃貸では許可のハードルがぐっと上がります。費用も高くなりやすく、現実的ではないことが多いでしょう。

「廊下のコンセントから延長コードを引けばいいのでは」と思うかもしれませんが、取扱説明書で禁止されています。
元開発者の立場から理由を補足すると、ウォシュレットは水と電気を同じ器具の中で扱う製品なので、安全のしくみは「壁のコンセントに直接差し、アースをつなぐ」使い方を前提に考えられています。トイレの床を這う延長コードやそのつなぎ目は、掃除の水や結露で濡れやすく、漏電や感電のおそれがあります。ほこりと湿気がたまると、差し込み口から発火することもあります。

② トイレの種類:便座とタンクが分かれているか

ウォシュレットを後から取り付けられるのは、一般に、便座とタンクが別々の部品になっているトイレ(組み合わせトイレ)です。

次のようなトイレは、便器と便座がセットになっており、便座だけを取り替えられないことが多いです。

  • タンク一体型:便座とタンクがひとつにまとまっているトイレ
  • タンクレス:タンクがなく、便器に水を流す機能も便座部が担うトイレ

トイレの種類を見分けるときは、次の順番で確認すると分かりやすいです。

  1. タンクはあるか:タンクがなければタンクレストイレ
  2. タンクと便座がつなぎ目なくまとまっているか:まとまっていれば一体型トイレ、分かれていれば組み合わせトイレ

詳しい見分け方はこちらの記事で紹介しています。
[ウォシュレット(便座)のみ交換できる?費用は?-まず確認:自分のトイレはどの種類?-]

③ お風呂とトイレが同じ部屋にないか(ユニットバス)

お風呂とトイレ、洗面台がひとつの部屋にまとまった、いわゆるユニットバス(3点ユニット)の場合は注意が必要です。

シャワーの水しぶきがかかったり、湿気がこもったりする場所に取り付けると、感電や故障のおそれがあります。そのため、多くの製品は、浴室など水のかかる場所への設置が禁止されています。ユニットバスはトイレの近くにコンセントがないことも多く、①の問題も重なりがちです。

ユニットバスの部屋で使いたい場合は、自分で判断せず、管理会社や大家さん、販売店に相談してください。

④ 特殊な止水栓がついていないか

ウォシュレットに水を送るには、トイレの止水栓に分岐金具を付けて、ウォシュレットとタンクに配管をつなぎます。

次のような場合は、作業が難しくなります。

  • 止水栓が見えない、隠れている:止水栓がカバーの中などに隠されているもの
  • 止水栓の形状が特殊:分岐金具と一体になった止水栓など

止水栓に手を加える作業は賃貸で失敗すると、自分の部屋だけでなく下の階まで水漏れの被害が広がりかねません。こうした場合は、業者に任せるのが安心です。

どれか1つでも当てはまったら、自分で付けずに相談を

4つのチェックのうち、どれか1つでも当てはまったり、判断に迷ったりしたら、自分で取り付けるのはやめておきましょう。管理会社や大家さん、取り付け業者に相談するのが安全です。

相談するときは、トイレの全体、止水栓のまわり、コンセント、便器の品番印字の写真を撮って送ると、取り付けられるかどうかを判断してもらいやすくなります。

取り付けの費用:自分で付ける?業者に頼む?

ウォシュレットの取り付けは、自分でやることもできますし、業者に頼むこともできます。どちらが合うかは、費用だけでなく、水漏れしたときのリスクをどう考えるかで変わります。

自分で付ける業者に頼む
取り付けの費用かからない(工具は自分で用意)7,000〜1万円程度(壁にリモコンを付けるタイプは1万〜1万4,000円程度)
本体の用意自分で買う自分で買って取り付けだけ頼むことも、本体とセットで頼むこともできる
水漏れしたとき取付不良が原因の水漏れの責任は自分が負う業者の工事保証があれば、対応してもらえることがある
向いている人4つのチェックポイントがすべて問題なく、説明書どおりに作業できる人チェックで1つでも不安がある人、賃貸で水漏れのリスクを避けたい人

※取り付けの費用は、くらしのマーケットの公開情報(2026年10月参照)による目安です。地域や業者、機種によって異なります。

自分で付ける場合

取り付けの費用がかからないのが一番のメリットです。作業は、止水栓を閉める、便座を外す、分岐金具を付け替える、便座を取り付けて給水ホースをつなぐ、電源を差して試運転する、という流れです。細かい手順は機種によって違うので、必ず製品の取扱説明書に従ってください。

賃貸で気をつけたいのは、水漏れです。給水ホースのつなぎ目は、接続のしかたが悪いと水がにじむ原因になります。少しずつにじむ程度だと、すぐには気づかないこともあります。

自分で取り付けた物が原因で床を傷めたり、下の階に水が漏れたりすると、その修理代は原則として入居者の負担になります。取り付けたあとは、その日だけでなく数日間、つなぎ目と床が濡れていないかを確認しておくと安心です。

また、止水栓が古くて固くなっていると、無理に回したときに水漏れしたり配管を傷めることがあります。回らないと感じたら、そこで作業をやめて業者に相談しましょう。

業者に頼む場合

取り付けの費用はかかりますが、水漏れのリスクを減らせます。
また、業者によっては工事保証が付いていて、もし取り付けが原因の不具合が起きても対応してもらえることがあります。頼む前に、工事保証があるか、どこまで対象になるかを確認しておきましょう。

本体は、通販などで自分で買って、取り付けだけを頼むこともできます。家電量販店で本体を買うときに、取り付けをセットで申し込む方法もあります。

リモコンの種類も工事費用に関わります。便座の横にリモコンが付いているタイプは、壁に取り付ける作業がないぶん、費用を抑えやすくなります。
賃貸ならではのポイントとして、壁にリモコンを付けるタイプは、取り付け方によっては壁にネジ穴が残ってしまいます。退去のときに元に戻す費用がかからないか、許可をもらうときに一緒に確認しておきましょう。

どちらの場合も:外した便座と部品は捨てずに保管する

外した元の便座は、貸主の許可なく処分はせず、保管しておきましょう。

元開発者として付け加えたいのが、止水栓まわりの部品です。外した便座を保管することは意識していても、こちらは見落としがちです。

もともと付いていた給水管、ナット、パッキンを外した場合は、退去のときにこれらがないと止水栓まわりを元の形に戻せません。分岐金具がすでに付いていて外した場合も同様です。

外した部品は、元の便座と一緒に袋に入れ、何の部品か分かるようにして保管しておきましょう。業者に頼む場合も、外した部品は持ち帰らずに置いていってもらうよう、先に伝えておくと安心です。

本体の費用:機種選びで費用が変わるポイント

ウォシュレットにかかる費用は、どの機種を選ぶかでも大きく変わります。賃貸で選ぶときに見ておきたいポイントは3つです。

① 貯湯式か瞬間式か:本体の値段と電気代のバランスで考える

温水洗浄便座には、お湯の作り方が違う2つの方式があります。

貯湯式瞬間式
お湯の作り方タンクにお湯をためて、温めておく使うたびに、その場でお湯を作る
本体の値段安めのものが多い高めのものが多い
年間の消費電力量(平均)約165kWh約88kWh
年間の電気代の目安約5,100円約2,700円

※消費電力量は東京電力エナジーパートナーの公開情報、電気代は1kWhあたり31円(全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価)で計算しました。機種や使い方によって変わります。

貯湯式は、使わないときもタンクのお湯を温めておくので、そのぶん電気を多く使います。瞬間式は使うときだけお湯を作るので、電気代を抑えられます。

電気代の差は、年間でおよそ2,400円です。たとえば2年住むなら約4,800円、4年なら約9,600円になります。本体の値段の差がこれより大きければ、住む期間のあいだは貯湯式のほうが安く済む、という考え方ができます。

賃貸は、持ち家より住む期間が短いことが多いので、何年くらい住むかを目安にして選ぶと、損をしにくくなります。

② 機能を絞る

脱臭や温風乾燥、ノズルの自動洗浄、便ふたの自動開閉など、機能が増えるほど本体の値段は上がります。

ただ、毎日使うのは、おしり洗浄と便座の暖房くらい、という人も多いはずです。「あったら便利」な機能より、「ないと困る」機能を先に決めておくと、予算の中で選びやすくなります。

使い方の違いが分かると、どの機能が必要か判断しやすくなります。
[ウォシュレットの正しい使い方|手順と注意点を元開発者が解説]

③ 引っ越し先でも使えるか

自分で買ったウォシュレットは、退去するときに外して、次の部屋に持っていくこともできます。ただし、次の部屋の便器に合うとは限りません。

便器には大きめのサイズと普通のサイズがあり、ウォシュレットには両方のサイズに取り付けられる製品と、どちらか一方にしか取り付けられない製品があります。
ほとんどの製品は両方のサイズに取り付けられますが、おしり洗浄機能がなく便座暖房だけの機種(暖房便座と呼ばれる)は片方のサイズにしか取り付けられないものもあります。

引っ越しのたびに持っていくつもりなら、両方のサイズに対応した製品か念のため確認しておくと安心です。

本体の価格帯とグレードの目安

機能や特徴ごとにウォシュレット本体の価格帯がどう変わるかの目安を表にしました。
メーカーや機種によって異なるので、あくまで参考として見てください。

価格帯の目安主な特徴
1万~2万円台貯湯式が中心。基本的な洗浄・便座暖房のみ
3万~5万円台瞬間式が中心。脱臭機能などが加わる
6万円以上オート開閉、自動洗浄、ノズル除菌など多機能

退去するときはどうする?

自分で取り付けたウォシュレットは、退去するときの扱いも考えておく必要があります。取り付けるときに確認した内容に沿って、次の順番で進めましょう。

基本は、外して元の便座に戻す

自分で取り付けたウォシュレットは、退去するときに外して、元の便座に戻すのが基本です。

民法では、入居者が部屋に取り付けた物は、契約が終わるときに取り外す義務があるとされています(民法622条で準用する599条)。また、入居者が付けた傷などは、元に戻す義務があります(民法621条、原状回復)。

ここで使うのが、取り付けるときに保管しておいた元の便座と、止水栓まわりの部品(分岐金具・給水管・ナット・パッキンなど)です。元の便座がないと、新しい便座を買って付けるための費用を求められることがあります。パッキンは古くなると水漏れの原因になるので、亀裂や硬化があれば新しい物に替えると安心です。

元の便座に戻す作業は、新しい便座を取り付けた作業と同じです。自分で行う場合は、止水栓を閉め、取扱説明書に従って作業します。不安があれば、取り付けと同じく業者に頼みましょう。
[ウォシュレットの捨て方|処分方法と取り外しの手順を元開発者が解説]

取り付け跡が残っていないか確認する

元に戻したら、次のような跡が残っていないかを確認します。

  • 便器のまわりの傷:取り付けのミスや不注意でついた傷
  • 床の水じみ:給水ホースのつなぎ目から、長いあいだ水がにじんでいた跡
  • 壁のネジ穴:壁にリモコンを付けるタイプで、ネジで固定していた場合

国土交通省のガイドラインでは、普通に住んでいて生じた汚れや傷みは貸主の負担、入居者の不注意などで生じた傷は入居者の負担、という考え方が示されています。
取り付けや取り外しで付いた傷は、入居者の負担になることがあります

跡が見つかったら、自分で補修しようとせず、退去の立ち会いの前に管理会社か大家さんに伝えて、どう直すかを相談しましょう。

外したウォシュレットは、持っていくか処分する

外したウォシュレットは、次の部屋に持っていくか、処分します。持っていく場合は、次の部屋の便器に合うかを先に確認しておきましょう(「機種選びで費用が変わるポイント」の③)。

処分する場合は、自治体のルールに沿って捨てます。本体の水抜きなど、捨てる前の準備はこちらの記事で解説しています。
[ウォシュレットの捨て方|処分方法と取り外しの手順を元開発者が解説]

置いていきたいときは、了承を文字で残す

「次の入居者も使えるから、置いていきたい」という場合は、必ず事前に管理会社か大家さんに相談し、了承をもらったら文字で残る形にしておきましょう。了承がないまま置いていくと、取り外しや、元に戻すための費用を求められることがあります。

よくある質問

Q. 大家さんに頼んで、設備として付けてもらえる?
A. 相談することはできます。ただ、もともと付いていない設備を新しく付ける義務は貸主にはないので、断られることもあります。契約の更新のときなどに相談すると、話を聞いてもらいやすいでしょう。設備として付けてもらえた場合は、普通に使っていて壊れたときの修理代は原則として貸主の負担になりますが、そのぶん家賃が上がることもあるので、条件は文字で残る形で確認しておきましょう。

Q. 入居者負担で取り付けたウォシュレットが壊れたら?
A. 自分で買って取り付けた物なので、修理代は原則として入居者の負担です。メーカーの保証期間内なら、無料で修理してもらえることがあります。取り付けが原因の不具合なら、業者の工事保証が使えることもあります。部屋の設備との違いは、こちらの記事で解説しています。
[賃貸のウォシュレットが故障したらどうする?修理代は誰が払う?-修理代は誰が払う?4つのケース-]

Q. 火災保険で水漏れ被害はカバーされる?
A. 補償が付いていれば、カバーされることがあります。賃貸の火災保険では、借りている部屋(貸主の物)を傷めたときは「借家人賠償責任」、下の階など他人の部屋に被害を出したときは「個人賠償責任」の補償が使われるのが一般的です。どちらが付いているか、水漏れが対象になるかは保険によって違うので、取り付ける前に契約内容を確認しておくと安心です。

Q. 賃貸に一体型トイレやタンクレストイレを取り付けることはできる?
A. 一体型トイレやタンクレストイレは、便座だけでなく便器ごと取り替える工事になります。便座だけの交換よりも大きな工事になるので、賃貸で許可をもらうのは難しいことが多いでしょう。本体費用や工事費用も便座だけの取り付けよりずっと高くなります。退去のときに元の便器に戻す工事費用も高くなります。どうしても替えたい場合は、貸主に設備の交換として相談してみてください。
組み合わせトイレ・一体型トイレ・タンクレストイレの違いはこちらの記事で解説しています。
[ウォシュレット(便座)のみ交換できる?費用は?-まず確認:自分のトイレはどの種類?-]

まとめ

賃貸でウォシュレットを取り付けるときのポイントをおさらいします。

  • 費用は「本体代+取り付け費」。自分で付ければ本体代(1万~10万円程度)だけ、業者に頼むと追加で取り付け費が7,000〜1万4,000円程度かかる
  • 買う前に、管理会社か大家さんの許可をもらう。業者の指定、外した便座の扱い、退去時に外すかどうかも確認し、文字で残る形にしておく
  • 取り付けられるかを確認する。コンセント、トイレの種類、ユニットバスかどうか、止水栓の形の4つ。1つでも当てはまれば、自分で付けずに相談する
  • 外した便座と止水栓まわりの部品は、捨てずに保管する
  • 退去するときは、外して元の便座に戻すのが基本。置いていきたいときは、事前に了承をもらう

迷ったときは、まず契約書を確認し、記録を残しながら管理会社や大家さんと相談しましょう。

※参考資料

※この記事は、民法の条文と一般的な賃貸契約の考え方をもとにまとめたもので、法律の専門家による助言ではありません。実際の負担や対応は、契約内容や個別の事情によって異なります。判断に迷うときは、管理会社や消費生活センターなどに相談してください。

ミズネコ

大手住宅設備メーカーで、商品開発を担当していました。
水まわり商品の設計に従事し、不具合の原因調査から新商品の設計主担当まで、
試作から量産の立ち上げまでを一貫して経験しています。
市場調査や、実際に使う方への聞き取り調査も手がけてきました。

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